
2002年度に始まり、16回目を迎えた本年は、「園(その)」を交流テーマとして、中国の首都北京を主な舞台に開催しました。
中国34人、日本33人、韓国33人の小学4~6年生100人が8月17日から23日まで1週間、テーマに沿った北京国際園芸博覧会見学などの体験活動をしながら、7~10人のグループ全員が力を合わせて絵本を制作しました。言葉や生活、文化が違っても、制作途中で時には意見が対立しても、お互いを信じて協力すれば、友情と交流を深められることを証明した「世界に一冊の絵本」を100人全員が持ち帰りました。
約10年前に童話交流に参加して、大学生などになった参加経験者の交流会には今回、中国、日本各10人、韓国7人の計27人が集まりました。過去最多となった参加経験者たちは再会を喜びながら、大学生、社会人として日中韓3カ国の友好と平和な関係を今後、どのように深め広げていくのかを話し合いました。
小学生たちをまとめる中国のグループリーダーや通訳は、大学生ボランティアが務めました。中には、小学生の時に参加した学生もいました。
このように、日中韓子ども童話交流は、小学生の時の一回限りの交流で終わることなく、交流を継続させ発展させていくことに大きな特徴があります。今回の童話交流は、その特徴が一層はっきりとした形となって現れました。