日本・中国・韓国子ども童話交流事業 日本語
2010年度活動報告
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8月19日
東京から奈良へ なら体験 (1) 東大寺見学・歓迎アトラクション
 
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なら体験 (1) 東大寺見学・歓迎アトラクション
 東大寺は、奈良時代に聖武(しょうむ)天皇が建立した寺です。子どもたちは、人なつっこい鹿とたわむれながら、鎌倉時代に建てられた日本最大の山門である南大門をくぐり、奈良の大仏として親しまれている国宝の盧舎那仏像(るしゃなぶつぞう)の見学に向かいます。世界最大級の木造建築である大仏殿(でん)の中にあるこの大仏は、聖武天皇の命令で建築され、752年に完成しました。1180年と1567年の2度焼失(しょうしつ)し、そのたびに修復が行われ、現在の仏像は、奈良時代の完成当時のものが残っている部分もあれば、鎌倉時代や江戸時代に修復された部分もあります。大仏の建造には、朝鮮半島からの技術者が関わり、大仏殿には中国の建築様式が使われたそうです。
 今回は、特別に壇(だん)上にあがり、大仏のすぐそばで見学することができました。壇上に上がる際、大仏の前であいさつをしたり、願いごとをするといいですよという説明を聞いた朱梓墨(チュウ ジモー 中国)さんは「願いごとは何個していいですか?」という質問をし、全員が和みました。子どもたちは高さ14.7mという大きさや1000年以上の歴史を感じたようです。
 見学を終えた子どもたちは、バスで宿舎のある信貴山(しぎさん)に移動。夕食をとり、19時から天理大学雅楽部(ががくぶ)によるお楽しみ会が行われました。
 雅楽とは、日本に古くから伝わる音楽と中国大陸や朝鮮半島から入ってきた音楽が合体し、今から千数百年前の平安時代に完成したものです。今日は、「越殿楽(えてんらく)」「衣更(ころもがえ)」「納曾利(なそり)」「蘭陵王(らんりゅうおう)」の4曲が演奏されました。篳篥(ひちりき)や笙(しょう)など、普段見慣れない楽器から奏(かな)でられる独特の音色と伝統衣装をまとった踊(おど)りに全員が感動しました。
 演奏後は、質問タイムになり、「演奏する時の息つぎは大変ですか?」「笙(しょう)を演奏する時は、なぜ楽器を回しながら演奏するのですか?」といった子どもたちからの質問に天理大学雅楽部の顧問(こもん)の佐藤浩司(さとう こうじ)教授は、やさしく丁寧(ていねい)に答えてくれました。
 
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