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昼食を終えた子どもたちは、再びバスに乗り、白老町(しらおいちょう)にあるアイヌ民族博物館へ行きました。北海道にはアイヌ民族の施設がいくつかありますが、その中でも最も大きいこの施設は、アイヌ語で大きな湖の集落を表す「ポロトコタン」とも呼ばれています。
メインの建物である民族博物館には、アイヌ民族の衣食住(いしょくじゅう)に関する資料が分かりやすく展示されています。彼らの生活は、普段目にする機会が少ないため、中国、韓国の子どもたちはもちろん、日本の子どもたちにとっても、新鮮にうつったようです。ガイドさんに「アイヌの衣装の模様(もよう)は、どんな意味があるのですか?」「子どもが生まれても、すぐにお祝いしないのはなぜですか?」など、積極的(せっきょくてき)に質問する姿が見られました。ガイドさんから「アイヌの人たちは、本州だけでなく、中国や韓国とも手漕(こ)ぎ船を使って、貿易(ぼうえき)をしていたんだよ」ということを教わると、驚(おどろ)きの声があがりました。
チセと呼ばれるアイヌの伝統的な住居では、民族衣装の試着や国の重要無形民俗(みんぞく)文化財に指定されている古式舞踊(ぶよう)「イオマンテリムセ」が行われており、昨夜、国立日高青少年自然の家で見たものとはまた違った雰囲気の踊(おど)りに魅了(みりょう)されました。
見学を終えた子どもたちはバスに乗り、最終日まで過ごす洞爺湖(とうやこ)に移動します。16時20分、宿舎に到着。今日のプログラムが終了しました。
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