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いよいよ今日から絵本作りに取りかかります。東京や御殿場(ごてんば)での楽しい体験をいかして絵本を作るのです。
まず童話先生の大西伝一郎(おおにし でんいちろう)さんが
「これから作る絵本は、世界でたった一つの絵本。日中韓の子どもが力を合わせることに大きな意味があるんです。」
とあいさつ。続いて
「主人公は、日本はシカ・中国はパンダ・韓国はトラと、その国を代表する動物に決めましょう。できあがった10枚の絵本はカラーコピーをして製本、それぞれが1冊ずつ持ち帰ることになるのです。」と、説明がありました。
物語は、3か国の動物が出会っていろいろな問題にぶつかりながらも友情を深めていくというストーリーを基本にして、今年のテーマ「山」にちなんだエピソードをかならず入れる、という約束があります。
オリンピックセンターでの歓迎(かんげい)行事や樹海、山中湖、富士山の思い出などを楽しいストーリーにふくらませようと、活発な意見交換(こうかん)が行われています。1班Bグループの金光錫 ( キム クァンソク 韓国 ) さんは
「日本と中国の友だちに出会ったことが、まるで昨日のようです。僕(ぼく)たちはもうすぐ別れなくてはならないので、そのときのつらさを動物に託(たく)して描(えが)いてみます。」
と答えていました。
午前中に絵本の文章と下絵を作り上げた子どもたちはバスで富士山の5合目に登りました。見晴らしのいい場所まで歩いて登り、少しだけ登山気分も味わったところでスタッフからおみやげの拍子木(ひょうしぎ)をもらいました。自分たちがまるで雲の上に浮かんでいるような景色の中で、お弁当のおにぎりを食べました。
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