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子どもたちが絵本作りをしているころ、国立中央青年の家近くのホテル「オーベルジュ・ブランシュ富士」では、日中韓3か国から各5名ずつ合計15名の随行員が参加して、「子どもの本と教育」をテーマに意見交換会がもたれました。
日本からは2000年を『子ども読書年』と定めたこと、同年に『国立国会図書館 国際子ども図書館』が開館したことなどの報告がありました。また2001年には「子どもの読書活動の推進に関する法律」を定め、4月23日を『子ども読書の日』としたことや、現在、教育現場では朝の読書タイムを作ったり、ボランティアによる読み聞かせを進めたりして成果を上げていることなどの報告がありました。
つづいて中国からは、学校における子どもたちの読書状況についての報告がありました。また、いま子どもたちにもっとも人気の本は黒柳徹子(くろやなぎ てつこ)さんの『窓ぎわのトットちゃん』ですとの報告があると、日本の出席者からは笑顔もこぼれて、会場はなごやかな雰囲気(ふんいき)になりました。
韓国からは、まず「儒家(じゅか)は車3台分の読書をしなければならない」という古いことわざが紹介されました。しかし現実は、学年が上がるにつれて読書率が下がっている実情があり、その理由として受験制度があるとのことでした。今後、読書を推進するために努力を重ねたいと報告がありました。
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