|
国際子ども図書館見学後、高速道路で一路長野を目指します。車窓からは、東京タワー、六本木ヒルズ、東京都庁などが見え、子どもたちは写真を撮(と)るのに大忙(おおいそが)し。デジタルカメラの液晶(えきしょう)モニターで写真の出来を比べあったりして、バスでの移動を楽しんだようでした。
昼食をすませ、午後3時45分に尖石縄文考古館(とがりいしじょうもんこうこかん)に到着しました。ここには国宝である「縄文(じょうもん)のビーナス」や重要文化財(じゅうようぶんかざい)の「仮面の女神」をはじめとする、縄文時代の土器(どき)や土偶(どぐう)などが数多く展示されています。
鵜飼幸雄(うかい よしお)館長や学芸員の小林健治(こばやし けんじ)さんに縄文時代の文化や人々に関する解説をうかがった後、班ごとに館内を見学しました。方晙榮(バン ズゥンヨン 韓国)さんは、ガイドの人に「土器の上の部分が黒くなっているのはなぜですか?」「やじりは、どのようにとがらせたのですか?」と熱心に質問していました。館内には、火おこしや土器の模様(もよう)付け、やじり作り、そのころの衣服の試着などのコーナーもあり、縄文時代の生活体験ができます。また、屋外には竪穴式住居が6棟復元され実際に中に入ることもできます。山本将太郎(やまもと しょうたろう 日本)さんは「私たちは、恵まれた生活をしていることを実感しました。快適な生活に慣れた現代人じゃ、生きていけないかも……」と縄文の人々の暮(く)らしに思いをはせていました。
見学後、再びバスに乗り、午後5時45分にこれから5日間生活する宿舎へ到着しました。
夕食後、八ヶ岳泉龍太鼓保存会(やつがたけせんりゅうだいこほぞんかい)のみなさんによる演奏会が行われました。諏訪(すわ)地方に伝わる伝統的なお祭り、御柱祭(おんばしらさい)に歌われる木遣(きや)りをはじめ、本格的な演奏を楽しむことができました。また、演目の合間には参加者全員が太鼓をたたく体験もさせてもらいました。大山絵美理(おおやま えみり 日本)さんは「緊張(きんちょう)して間違(まちが)えちゃったけど、またたたいてみたい。」、金惠瑱(キム ヒェジン 韓国)さんは「太鼓の音が心臓(しんぞう)まで響(ひび)いた。」とみんな興奮(こうふん)しました。
|
|
|
|