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昼食のあとは、グループタイム。青年の家に関する問題をみんなで協力して解(と)きながら、広い敷地内(しきちない)をオリエンテーリングで探検します。
まずどうやって回るのが一番効率的か話し合うグループ、さっそく歩き始めるグループ、地図や問題をじっくり検討するグループ……それぞれが一番良いと思う方法でゲームを進めます。
総面積178,174平方メートルという広大さ。さらに、「4号~5号研修室前の渡(わた)りろうかにある電気の数はいくつ?」「ログハウス愛鷹(あしたか)の正面にあるたての太い柱は何本?」「茶室『洗心亭(せんしんてい)』の入口にある木の名前を漢字3文字で答えて」など、なかなかの難問ぞろい。目的の場所にたどり着くのさえひと苦労のグループも少なくありません。
ログハウスにたどり着いた2班男子のリーダー姜政敏 ( カン チョンミン )(愛称(あいしょう)「びん」)さんが叫びます。
「おいおい!このログハウスの名前、問題とちがうよぉ!」
みんなで地図を見て『ログハウス愛鷹』だと思いやってきたのは、実は『ログハウス金時』でした。似たような建物もたくさんあります。
「ログハウスはあとでいいよ。近いところから順番にまわろう!」
馮博超 ( フォン ボー ツァオ 中国 ) さんが中国語で書かれた地図を指さしながら大きな声で提案すると、子どもたちは彼(かれ)のまわりに集まりました。
「ここから近いのは研修棟(けんしゅうとう)かな、グラウンドかな。」
「グラウンドにおりる前に、木を探しに行ったらいいんじゃない。」
と、地図をのぞきこみながら作戦会議。オリエンテーリングを通じてみんなの心もひとつになってきたようです。
さて、5班女子はこの時間をうちわ作りにあてました。この班のテーマは「beautiful heart」(ビューティフルハート)。どの国でもすぐにわかる英語を選んだのだそうです。みんなのうちわにもサインペンでカラフルに色づけされたbeautiful heartの文字が並びます。茂木有希 ( もてき ゆうき 日本 ) さんはグループ全員とグループリーダー、そして通訳さんの似顔絵をうちわに描(えが)いていました。
「家に帰ってこのうちわを見る時、いつでも友だちのことを思い出せるようにしたいんです。」
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