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日中韓子ども童話交流では、子どもたちやOBのほか、各国から学校の先生や教育関係者も参加されています。子どもたちが絵本づくりを行っている間、日中
韓3カ国の随行者(ずいこうしゃ)会議が行われました。
まず、日本における読書活動についての報告が行われました。読書が好きと答えた中学生は67%、高校生は60%、大人は60%。また、1ヵ月に本を読ん
だ人で調べると中学生が82%、高校生は56%と、多くの人が本好きであることが分かりました。他に子どもの頃に多くの読書活動をした人は、他人への思いやりが高く、意識や能力が高いことが報告されました。
日本の先生からは「2002年と2011年の読書量を比べると、小中高ともに増加傾向にあることが分かりました。その背景には、1999年の子ども読書
年をきっかけに次々に読書を推進する法律ができたことがあげられます。実際、読書をし、感想を紙に書き込み、みんなに読んでもらうことで、コミュニケー
ションを広げる読書マラソンは全国的に行われています」と現状について話されました。
中国の先生方からは「わが国では1994年から長期にわたる読書推進活動を行っています。具体的には、読書好きな子どもにする、良い本を読ませる、本を
読む習慣を身につけさせるといったことに取り組んでいます。そのために、1日10分間の読書タイムを作ったり、気軽に読書できるよう読書場を作ったり、保
護者による読み聞かせを行ったりしています。また、本の内容をもとに、絵を描(えが)いたり、落ち葉を作った工作をしたり、演劇をしたりしています」と発
表されました。
また、韓国の先生方は「2013年度の韓国の読書教育のテーマは、夢、学び、安らぎ、分かち合いです。多様な読書活動を通じて創意力のある人材を育成す
ることを目標にしています。小学生には、読書300運動という、在学中は1年50冊、卒業までに300冊を読むという目標を与え、読書を推進しています。
これにより、学力や集中力が向上しました。また、長期休みには読書キャンプとして、体験を重視した活動を行っています」と報告されました。
3カ国それぞれの発表後は、ディスカッションタイムとなりました。各国の読書活動や図書館の運営について、さらには、電子書籍やインターネットの活用な
どについての意見交換がなされました。
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