2024年度活動報告
イベントレポート
5日目(8月21日)
絵本作り① 物語を考える

絵本作り② 文章を書いて絵を描きます
かくし芸大会 民族舞踊やストリートダンス、テコンドーなど熱演に大歓声
絵本作り① 物語を考える
 この日から2日間かけて、日中韓子ども童話交流事業のメインプログラム「絵本作り」が始まりました。東京の「水の惑星・地球」講演や群馬の「吹割の滝」散策、「水紀行館」見学など交流テーマの「水」に関連した体験活動を思い出しながら、絵本を制作しました。グループの10人が協力して1冊の絵本を制作するので、世界に一冊しかないオリジナルの絵本が全部で10冊できます。
 「童話先生」の土居安子さんが絵本制作の手順を教えてくれましたので、その手順を紹介します。

①「水」から連想する言葉をいくつか書き出して発表し、その中から一つを選んで、くじを作ります。
②国別のメンバーで話し合い、各国から1人ずつ絵本の主人公を考え、全部で3人の主人公が生まれます。
③各自がくじを引いて、くじに書かれていることを題材に3人の主人公を登場させ、絵コンテを描きます。
④国別のメンバーで話し合って、絵コンテ10枚を並べ替え、ストーリーを作ります。グループのメンバー全員が集まって、国別のストーリーを発表し、どの国のストーリーをグループのベースとなる物語にするか選びます。選ばなかった国のストーリーも取り入れたり、新しいアイデアを盛り込んだりしながら、制作する絵本の物語とタイトルを決めます。
⑤グループのみんなで決めた物語から1人が1ページずつ担当する文章を書きます。
⑥各自が担当するページに合った絵を描いて色をぬります。

アイデアと知恵を出し合い、3か国それぞれの意見を尊重しながら、物語を作りました
 実際に絵本作りをした様子や参加者の感想なども紹介します。
 童話先生の土居安子さんから絵本制作の手順を教えてもらったら、いよいよ絵本作りを開始します。最初は鉛筆で絵コンテを作りますが、自分のイメージを素早く描いていくメンバーもいれば、描いては消して悪戦苦闘しているメンバーもいました。
 絵コンテができたら、グループの中で国別に10枚の絵コンテを見比べながら、一緒にストーリーを考えます。絵を並べ替えたりしながら、子どもたちは各自で積極的に意見を出し合っていました。
 国別のストーリーが決まったら、再びグループのメンバー10人が全員で集まり、どの国のストーリーをベースにして物語にするか、多数決で選びました。
 渉千尋さん(島根県、4年)は「絵本作りではアイデアを出し合ってストーリーを考え、大事な場面では、言葉選びにも時間をかけました。」と絵本作りで頑張ったことを話しました。中国の瀋心(シェン・シン)さん(5年)は「私の班は韓国の子たちが提案したストーリーを採用し、その後にみんなで話し合って、主人公たちの得意なことや不得意なことなどキャラクターを決め、ストーリーも少し変えました。みんなで作ったこの絵本を大事にしまっておきたいと思います。」と絵本への思いを話しました。中屋多喜さん(三重県、4年)は「たくさんの友だちの考えが出てきて、ぼく1人では思いつかないアイデアが集まるので、とてもおもしろい絵本ができました。1人でがんばることも大事ですが、みんなでがんばると、すごいパワーになり楽しさが何倍にもなることを感じることができました。」とうれしそうでした。
絵本作り② 文章を書いて絵を描く
 物語が決まったら、一人一人が自分の担当ページに、童話先生の土居さんや随行の先生、グループリーダーからアドバイスをもらいながら、ストーリーに沿った絵を描き、文章を書き上げます。絵本の用紙に絵を描いて絵具やクレパス、色鉛筆などでていねいに色をぬり、ページを仕上げる時は、ストーリーのつながりや登場する主人公の姿をあまり変えないよう慎重に作りました。色をぬるときも、ときどきグループのメンバー同士で意見や雑談を交わしました。
 韓国の崔嘉恩(チェ・ガウン)さん(4年)は「日本人のメンバーに『この色の絵の具を取ってください』と指で示しながら韓国語でお願いすると、お願いされた日本のメンバーは英語で『これですか?』と言って絵具を渡してくれたので、日本語で『ありがとう』とお礼を言いました。楽しいやり取りでした。このようなコミュニケーションによって言葉だけの会話よりきずなが強くなると感じました。」と感慨深く話しました。子どもたちは3か国のきずなが深まるのを感じながら絵本作りを進めていきました。
かくし芸大会 民族舞踊やストリートダンス、テコンドーなど熱演に大歓声
 夕食の後にかくし芸大会が行われました。絵本を仕上げた子どもたちはワクワクしながら会場に集まりました。子どもたちはさまざまな芸を披露し、仲間の熱演が終わるたびに大きな拍手と大歓声が送られ、会場は笑顔と一体感に包まれて大盛況でした。
 日本の子どもたちはコマ回しやけん玉、二胡の演奏、ダンスなどを披露し、最後は全員が舞台に上がり、手話を取り入れた「にじ」を合唱しました。
 中国の子どもたちは民族楽器の演奏や舞踊、ストリートダンスを披露し、最後は全員で扇子を使った集団パフォーマンス「郡舞」を演じ、圧巻のパフォーマンスに、ひときわ大きな歓声があがっていました。
 韓国の子どもたちはリコーダー演奏やルービックキューブ、テコンドーの技、歌唱などを披露しました。韓国の崔娟瑞(チェ・ヨンソ)さん(6年)がテコンドーの足げりで木の板を割ったときは、会場から大きなどよめきと拍手が起こりました。
 松田瑞紀さん(石川県、6年)は「圧巻だったのは中国の子どもたちによる扇子を使った美しい芸です。30人以上が扇子を持ってステージに上がり、音楽が鳴り出すと、私が想像もしなかったパフォーマンスが始まりました。扇子を美しく一列に並べて一斉に開いて閉じる動作は揃っていてすばらしかったです。この日のために一生懸命、何回も練習していたのかなと思いました。」と感動していました。