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宿舎に戻り、お風呂で汗を流した後は、みんなで最後の夕食になりました。今回は、メニューの中にスペシャルなものがあります。4日目に北海道箱根牧場で収穫したじゃがいもととうもろこしです。じゃがいもはふかしてあり、とうもろこしはゆでてあります。そこに添えてあるのは、もちろんこちらもみんなで作ったバターとチーズ。自分たちで作ったものだけに、おかわりする人もたくさんいました。
夕食後はいよいよ絵本発表会です。独立行政法人国立青少年教育振興機構理事の菊川律子(きくかわ りつこ)さんは「東京ではみんな緊張(きんちょう)していたのに、和気あいあいとなっていたので驚(おどろ)きました。チームワークを生かしながら力を出しきって発表してください」と子どもたちにエールを送りました。
発表は1班A、1班B、2班A……と、順番に、それぞれが自分の書いた部分を読み聞かせる形式で行われます。大まかな物語のストーリーが決められてあったにも関わらず、それぞれが個性あふれる物語になっていて、会場も笑いがおきたり、どよめいたりと反応もさまざま。東京、そして北海道での体験やその時の子どもたちの素直な気持ちなども表現されていました。
発表後、随行(ずいこう)の先生方から感想をいただきました。大西伝一郎(おおにし でんいちろう)さんは、「金子みすゞさんの『わたしと小鳥とすずと』という詩に「みんなちがって、みんないい」という言葉がでてきます。今日はまさにその詩の通りでした。感動しました」と話し、10冊の絵本にみんなで拍手して発表会が終わりました。
部屋にもどった子どもたちは、消灯時間まで最後のグループタイムとなりました。2班女子は、6日間の感想をそれぞれ発表。楽しかった思い出とともに、明日は別れなければならないという辛(つら)さがこみあげ、みんなで涙を流しました。
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